まちひとことエネルギーマップ作り&地域らしさ探しシリーズを学会発表!【おすぎ編】
我々せきやん&おすぎのコンビは2023年10月21日、22日に京都市の京都情報大学院大学で行われた「観光情報学会第24回研究発表会 」という学会の研究発表大会に参加し、これまでに実施した飛騨古川地域でのまち歩きイベント(まちひとことエネルギーマップ作り&地域らしさ探しシリーズ)の調査成果を研究論文にまとめて、発表をしてきました!
この観光情報学会は、観光と情報技術を組み合わせた視点からの学術研究・実用研究に基づき、社会・観光産業の活性化や地域づくりを盛り上げていくことを目的とする学会です。私たちは10月21日(土)に発表しました。
著者
杉野弘明(山口大学),関口達也(京都府立大学大学院),田路達也(京都府立大学),上田昌子(飛騨市役所)
タイトル
「地域らしい」色を探る:非階層クラスタリング手法を用いた色と画像の分析から
内容
2022年10月から連続的に実施しております「まちあるき調査イベント」で、ヒダスケの皆さんと一緒に収集させて頂きました多数の写真とそれらに含まれる色の情報を基に、「飛騨古川らしい」色や、それらが示す地域の雰囲気や空気感について、分析・考察を行った成果を発表してきました。研究の成果だけでなく、イベントの風景や飛騨スタグラム、カルタなどのアウトプットについても紹介をいたしました。
おすぎ先生の発表。知的好奇心がてんこもりのおすぎワールドに聴衆は引き込まれてしまいます…
手法についてのご関心を持って頂いた他大学の先生からのご質問に加え、飛騨市住民の方と関係人口の皆さんとの視点の違いについての研究の発展可能性について議論をいただきました。ヒダスケ!にご参加頂き、一緒に集めさせて頂いた写真群が、今後さらに飛騨市の魅力向上に資する面白い研究に発展しそうです!
また、今回の学会では、「珍しい体験」と「貴重な出会い」がありました。
まず、珍しい体験というのは、我々2人が発表したセッション(発表プログラムに関するグループ分け)では、他の方の発表も含めて、全ての発表が飛騨市を舞台にした研究だったのです。通常、学会のセッションでは、研究テーマやアプローチが似ているものが集められます。それでも、研究のフィールドとなる地域がセッション内で全て同じになることはめったになく、初めての体験でした。
我々以外のもう1件の発表は、飛騨市の観光課と名古屋大学大学院の情報学研究科の研究室との連携による研究でした。こちらも非常に興味深い発表でした。発表修了後には、その発表を担当された絹笠さん(なんとまだM1(修士1年)!発表ご立派でした・・・)とその先輩教員の屠先生(現在は中部大学の助教)と意気投合!「こんなこともあるんですね!」と話が盛り上がりました。
そして、「せっかくなのでお茶でもしながらもう少しお話ししませんか!?」とおすぎ先生がすかさずお茶に誘います。学会で初めて会った方々と飛彈市という研究フィールドがご縁で仲良くなる、これが「貴重な体験」です。
コロナ禍のために学会のイベントも長らくオンライン開催になっていましたが、発表会場でこういう新しい出会いが生まれるのも対面開催の醍醐味だな、と改めて実感できました。
今回の学会では、データの収集の段階からヒダスケ!の皆さんと一緒に行わせて頂いた研究活動の成果を発表して参りました。両名の発表で共通していたのは、学会参加者の皆さんが、飛騨市やFCL、そしてヒダスケの皆さんの活動に興味を持ってくださった点です。
せきやんとおすぎは研究者として日々、学会発表や論文執筆を行ってきておりますが、こんなに地域に関係される皆さんから背中を押していただき、心強さを感じる経験はこれまでありませんでした。また、飛騨という地域と、FCLやヒダスケにご参加いただいている皆さんのご活動を、多くの人達にお伝えできる機会として、学会発表という一つの形があるのだなと、あらためて感じた次第です。改めて、今回の学会発表に至るまでに、サポートいただきました市役所の皆さん、並びに「まちあるき調査員」としてご参加いただきました方々にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました(^^)
今後は、発表時の議論内容を活かし、さらに研究内容をブラッシュアップし、最終的には学術論文の投稿までに至ることができればと考えております。皆さんのご活動と飛騨という素敵な地域をもっと世に広めていけるよう、頑張っていきたいと決意を新たにしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたしますm ( _ _ )m