京都府立大学生が飛騨古川の飲み会で衝撃を受けた件
2023年5月、京都府立大学 環境デザイン学科 都市計画学研究室の学生3名は指導教員の関口先生とともに飛騨市古川地域を訪れました。今回はその様子をレポートします。
下間祥(しもつま しょう)です。普段は自転車走行時の快適性について卒業研究をしています。田路君の実験のサポートをするために飛騨古川を訪れました。カメラが趣味で一眼レフできれいな風景や仲の良い友人たちを撮影していて、この飛騨古川への来訪でもカメラを持参し、伝統的な建築が並び自然が美しい風景の撮影をしました。
日中に地域らしさ探しのイベントを行ったあと、夜には地元の居酒屋「源」というお店で懇親会「混ざらナイト」が開かれました。イベントの参加者・運営スタッフだけでなく、インターンシップの挨拶で来ていた大正大学の先生と学生、さらには都竹市長まで参加いただき、計25人で行われました。
私自身、年が離れた人たちと飲み会をするという経験がほとんどなく、コロナ禍でこういう機会も少なかったため、お店に行くまでは少し緊張していました。しかし、いざ始まってみるととても賑やかで楽しい会でした。
普段はよく知っている友人たちと飲み会をするため、その日に出会ったばかりの人たちとテーブルを囲んで交流するのは新鮮に感じました。懇親会の中では、多くの人と色々な話ができましたが、特に私自身は、本日のイベントに参加していた台湾から日本に移住してきた方と多く話をしました。その人曰く、林業を仕事としていて博多や京都など様々な場所へ移動しながら生活しているそうです。異国の地へ来て各地を渡りながら生活するという行動力に私は驚きました。その人は三味線と二胡を持ってきており、試しに私も弾かせてもらいましたが、難しかったです。
この懇親会で一番驚いたことは市長が参加していたことです。私自身、自分の住んでいる市の市長ですら、実際に見たことはほとんど無く、飲み会に同席したなどなおさら経験がありません。そのような中で、都竹市長が一人の市民として飲み会の場に参加しており、さらにそれを自然に受け入れ、交流を楽しんでいる市民の人たちがとても新鮮でした。
今回、イベントのために市役所を来訪しましたが、飛騨市役所の市長室は一階に設けられていたことや、市長の仕事に1~2週間同行できる「市長インターンシップ」を行っていることなども驚きました。そのようなところから、市民や飛騨市ファンとの距離が近く人との関わりを大切にされていると感じ、そんな市民と市長の関係を目の当たりにして、「このまちはいいまちだ」と感じました。余談ですが、このイベントの運営の中心となった田路君は、この飲み会の場で市長とのヒアリングのアポイントメントを取っていました。市長自身もおっしゃっていたことですが、こういう飲み会でこそ新たな繋がりが生まれるということを身にしみて感じました。
この懇親会を通して、このまちに住んだり関わったりする人々は、身内も外から来た人も関係なくお互いに繋がろうという雰囲気が感じられ、あたたかいまちだと思いました。今までは旅行で都会の観光地へ行くことが多かったですが、地域を盛り上げようと頑張っている地方のまちにも訪れて、そこで出会った人たちとの一期一会をたくさんつくりあげていきたいと感じました。