飛騨市ファンクラブ会員が増えた要因は?~『消化と熟成』 vol.1~
登壇者も参加者も待っていた!?シンポジウムは続いていた~消化と熟成~第1弾です。
こちらの連載は、8月28日の関係人口と共創する地域の在り方について考える参加型シンポジウム2019夏 にて、会場から沢山いただいてた疑問や質問に、FCL(=future community lab)として応えていく試みです。
第1回は、会員数3200人(人口の約15%!)を突破した、 飛騨市ファンクラブ会員様がなぜ増えたのか?です。
テーマ:飛騨市ファンクラブの人数が増えた要因は?
飛騨市ファンクラブの人数が増えた要因は何ですか?
ファンクラブ会員が増えた理由は主に2つあると思います。
1つはテレビ等での露出。
楽天さんとの連携事業として、日ごろから飛騨市を意識してもらうために会員証に楽天Edyカードを導入しました。全国初の取り組みとしてテレビや新聞等に取り上げられ、露出が多かったため、飛騨市にもともと興味があった人はもちろん、この取り組み自体に興味があって入会された方が多くいらっしゃいます。
SNSを使ってPRしたことも奏功しましたね。
2つ目は会員が会員を増やすしくみですね。
入会した方には会員証と名刺を市からプレゼントします。
名刺をどんどん配ってくださる会員が一定数います。
友人や知り合い、会社関係の方から名刺をもらうと飛騨市の話になる→ぜひ入ってくださいよ~→入会するみたいなプロセスにつながります。
ファンクラブの事務局がアプローチできないところにもPRできるしくみです。
名刺800枚配った強者も現れ始めました!
↑少し前の記事ですが、こちらの記事もご参考に是非ご覧ください。
会員さんが会員さんを増やしてくれるんですね!Edyのことも含めて、とても画期的な仕組みですね?
そうですね。でも、それだけじゃなくて、市長自らのセールスや、フリーペーパーとのコラボ企画など、地道なPR活動で増やせるように頑張っています。
なるほど〜。ちょっとここで、飛騨市ファンクラブ会員でFCL(=future community lab)にも参画してくれている、山ちゃんにも聞いてみたいと思います!山ちゃん、会員さんの立場から、どうでしょう?
会員視点ではないかもしれませんが
ちゃんと 続けてるからだと思います
ブログの更新と おんなじですね
既存の人も 新規の人も
定期的に情報が流れてくることは重要かと。
なるほど!飛騨市ファンクラブ事務局の密かな頑張りのお陰で、ファンクラブ会員様とのつながりが続いて、増えていっているんですね!定期的な情報、、、それが地域と関わるきっかけとなり、『かかわりしろ』作りにも繋がるのかもしれませんね。山ちゃん、ありがとうございます^^
ところで、『飛騨市ファンクラブの進化』が進んでいるということなのですが、今は数を増やしていくだけではなく、ファンの方々とのつながりづくりに力を入れてらっしゃると聞きました!
そうなんです! 今からは入会してくださった人といかに繋がれるか重視で動いてますね 。
それは気になりますね。具体的には、どんな動きをすれば繋がりが強くなる、など、わかってきてるんでしょうか?
ファンクラブのしくみ上、名前と連絡先がわかるので直接コミュニケーションをとれるしくみは強みですね。
あとは、ファンの集いやツアーなどの事業で会員さんがどんな思いを寄せて、飛騨の何に惹かれているのかを直接お話して交流することで会員ー飛騨市のつながりが深まる、維持できてると感じます。
ファンクラブきっかけに個人レベルの交流もあります。お土産持ってきてくれるたまねぎおじさん、頻繁にメール、メッセージをくれる方・・・様々な形で飛騨市への想いを伝えてくれます。
事務局側としてもこの会員さんに頼もう!とか聞いてみようとか、アンケートしてみようとかまさに関係人口プロジェクトはこの仕組みがないと踏み出せなかったと思います。
あとは飛騨市ファンクラブの事業をきっかけに会員同士が交流が生まれています。ファンクラブきっかけに友達が増えました、一緒にお仕事させていただくことになりました、一緒に飲みにいきましたなど報告をもらえるようになりました。今度一緒にファンクラブイベントいきますという声もあるので事務局側としてもありがたいです。
会員さんと会員さんがつながって、事務局や自治体と会員さんだけではなく会員さん同志の繋がりも増えていってるのですね!
また今は、飛騨市のイベントのお手伝いをファンクラブ会員様から募ることにもチャレンジされて、そういう関わり方の会員様が増え始めていると聞きました!
ジワジワと増えながら、進化する飛騨市ファンクラブ・・・
第2の故郷、週末の居場所、友達、そしてやりたいことを実現する、など、いろんなかかわり方がありそうです!今後が楽しみですね!
つぶやき
飛騨市ファンクラブは、その仕組みで話題になりがちだが、会員数の増加と継続の背景には地道なつながりづくりがあった。
こちらのディスカッションによって、自治体ーファンクラブ会員様だけではなく、会員様と会員様の繋がりが増えていくという図も見えてきたのは興味深い。
FCLとしては、今後も飛騨市ファンクラブの動向を追いかけていきたいと思う。
コメント
コメント一覧 (2件)
なぜ、ファンクラブの会員が増えたのか。会員証の存在感は大きいですね。こういう表現はお店に失礼かも知れないけれど、クリーニング屋さんで配っているスタンプが押せるようなペラペラの紙状のものでなく、あの硬い形状。それに名刺を付けて下さる。これ「あなたも仲間なんだよ」ということを自治体が認めてくれていることになるんですね。これはとてもありがたい。手間暇かけて準備して下さっていることが伝わってくるんです。
次に情報発信。イベント多彩で市長も登場。しかも職員の方や市長と気軽に話ができる。イベントをやる自治体は多いと思うのですが、役所の人が高いところにいると、一体感は生まれません。
飛驒市でのファンクラブの集いで、普通の旅行では見られないであろう、神岡の遊郭跡を見せていただいたのは感動を超えて、衝撃的でした。寺社仏閣や物販温浴施設を見せていただくよりも、はるかに町への思いは深まりました。よそ行きではないありのままの地域を紹介することは大切ですし、人の心に訴えかけるものがあります。
クラブの会員さまと個別の交流が生まれたことも、私には大きいです。様々な催しで再会すると喜びが増します。
たぶん、これらの1つが欠けていても、飛驒市における関係人口の拡大はなされなかったと思うのです。関係人口の拡大とは、人の心に住民票を与えることだと私は思うのですが、手放しでは無理で、何らかの働きかけが必要と感じています。
さすらいの横浜市民様
コメントありがとうございます!記事をUPしてすぐに頂けて、大変感動しております!!
また、私たちも気が付いていないような、飛騨市ファンクラブのことや、飛騨への思いが深まったエピソードを教えていただき、ありがとうございます。
またそのような想いで飛騨に心を寄せていただけるように活動していきたいと感じました。
また何かお気づきのことがありましたら、いつでもコメントやメッセージを頂ければと思います。よろしくお願いいたします!