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私たち石棒クラブが感じた最大の成果は「メンバーのわくわく感」

2019年3月に岐阜県飛騨市で誕生した石棒クラブ。
大変ありがたいことにたくさんのメディアに取り上げていただきました。

withnewsさん
・中日新聞さん
・岐阜新聞さん

そんな石棒クラブですが、
先日石棒クラブメンバーで、この1年間の成果と課題を振り返りました。

withnewsさんの記事
目次

私たち石棒クラブが感じた成果

メディアに6回も取り上げられ、露出が増えたこと。
・石棒クラブの活動に、今後を担う学生も参加してくれた。今後の学界にも貢献していること。
・飛騨市に元々あったが眠っていた石棒というコンテンツに光を当てられたこと。(ないものねだりでない、あるもの探しの成功事例)
専門性と大衆性のバランスがうまくとれ、考古学関係者の反感をかうことなく遊び心ある取り組みができたこと。
・市役所として飛騨圏内で留まりがちな事業が多い中、SNSや東京でのイベントなどで全国展開できたこと。
・石棒クラブの活動によって関係人口が増えたこと。メディアのネタにもなりやすい。
SNS(FB、インスタ)の反応が少しずつ広がってきていること。
・縄文にハマる人々や縄文ZINE、縄文ドキドキ会、小規模ミュージアムネットワーク等自分たちだけではなく外部と連携することができたこと。

応援くださっているたくさんの方々がいてくださるからこそ、ここまで成果が出たのだと思っています。
本当にありがとうございます!

大盛況に終わった石棒バックヤードツアーの様子(11/16)

Facebookもおかげさまで300いいねを超え、私たちが一つ目標としている1074(この数字は飛騨宮川地区の1つの集落で見つかった石棒の数です)に着実に近づいてきています。

またSNSはfacebookのみならず、Instagramで一日一石棒(ほぼ一日一石棒)を継続していたり、Twitterにも手を出しています。

Twitterは、私たちの知らないところで石棒クラブを発信してくださる方がいてくださったり、ということで、「それならTwitterもやらない手はないだろう!」と熱い思いで開設しました。

自分たちで石棒づくりにもチャレンジしました!

私たち石棒クラブが感じている課題

成果がたくさん出た一方で、課題もいくつか見えてきました。

市内への発信・認知度
飛騨みやがわ考古民俗館の特徴は、縄文と民俗。市民にとっては縄文より民俗の方が身近。民俗でも同じような取り組みと発信をしないと究極的には市民に残らない?
SNSをやらないような人たちへのアプローチはどうしていくか。

資金の調達
活動の活発化(歳出)と活動予算(歳入)との兼ね合いが明確でない。

コンテンツの見せ方・表現の仕方
バックヤードツアー等のイベントの距離(宮川までの距離)をどう考えるか、打破できるものを見つけたい。

連携
シンプルにつながるだけの連携から、もう1つ2つ深い連携団体を見つけること(縄文ドキドキ会との縄文イベント実施等)。

コミュニティ化
石棒研究員とのコミュニケーションによるコミュニティの深まり化(コミュニティ内の各メンバーコミュニケーションの頻度UP)。

といったような課題もたくさん見えてきました。

しかし課題があるからこそチャレンジしがいがあります。逆にわくわくします。

飛騨秋の発掘祭にて、石棒クラブについて熱く語る三好さん

私たち石棒クラブが感じた最大の成果

ここまで、私たち石棒クラブが残してきた成果と課題についてたくさんのことを書いてまいりました。

赤裸々に自分たちが感じている成果や課題を記すことで、あとで振り返るときの重要な参考情報にもなりますし、また応援くださっている方やこの記事を見てくださった方が、同じようなファンづくりをされる際の少しでも参考になればと考えています。

成果は先に上げたように、メディア掲載やコンテンツの掘り起こしなど様々ありましたが、そのなかでも私は、「ある成果」が最も重要な成果であったような気がしています。

それは、「私たち石棒クラブメンバー6名が誰も途中で脱退せず、楽しんで最後までチャレンジし続けることができたこと」だと感じています。

6名のメンバーが石棒クラブに参加したときの思い

ファンづくりをするにあたり、通常はいわゆる内部メンバーではなくそこに集まってきてくださる方々がどのくらいいるか、認知されているか、来てくださった方がどのくらい楽しんでくれているか、そしてさらに熱狂的になってくださっているか、などが重要ではあるかと思うのですが、私はもちろんそこは重要なポイントである一方、

「ファンづくりをしている自分たちこそが楽しんでできているか」

こそファンが集まってきてくださるかどうかの本質かもしれないと感じています。
この視点は、意外と忘れてしまいがちな視点なのかなと改めて感じました。

わくわく感はしっかりとしたインプット(学び)から生まれる

なぜ自分たちが楽しんでいることが大切なのか

私たちは一年間石棒をテーマに様々な試みにチャレンジしました。

<オンライン>
Facebook(石棒クラブfacebookページ、石棒研究員facebookグループ)
Instagram(石棒インスタ、一日一石棒)
Twitter(始めたばっかり)
Sketchfab(石棒3D化、おそらく日本初)

<オフライン>
石棒ナイト(8月に東京永田町での映画上映イベント+トークショー。約50名の方が来てくださいました><)
石棒ツアー(11月実施、飛騨みやがわ考古民俗館でのバックヤードツアー。10名の方が参加くださいました><)
・石棒ナイト(11月実施、石棒バーと称して実施。4名の方が参加くださいました)
石棒撮影ボランティア(2月実施、結果定員5名のところ早急に6名申込みが!)
・石棒研究員東京支部発足(東京数名で石棒活動を実施。石棒ピアス、石棒すごろく作成等)

初めての定員オーバー!石棒撮影ボランティア

こうした様々な企画をしていくにあたり、いかに石棒の面白さやミステリアスさ、縄文時代の楽しさを伝えるか、という点について考えているのですが、原点はいつも「わくわく感」です。

石棒をテーマにこんな企画にしたら、今まで興味のなかった方が来てくださるのではないか

とにかくわくわく感を大事にしており、私たちが感じるわくわく感がファンの方にダイレクトに伝わるのではと思っています。

私たち石棒クラブが目指す2030年の理想の姿

今回私たち石棒クラブの成果と課題を整理したうえで、私たちは改めて今後の展望を見据えてみました。「私たちが目指す2030年の理想の姿」を絵にしてみたのです。(SDGsの目標年である2030年とかけあわせて考えてみました)

石棒クラブに関する過去の記事でもたくさん書いてきましたが、私たちが目指す未来は、単なる石棒ファンを増やす、飛騨みやがわ考古民俗館ファンを増やす、というところにとどまりません。その先には、私たちが全国にある小規模ミュージアムが持続可能な状態になるような提案ができる・モデルケースになる、ということです。

私たちはこの未来を目指して、引き続き活動を続けていきます!

引き続き応援よろしくお願いします!

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